夏ですね。
ナスを親戚やご近所さんから沢山いただきます。
ふと、「そうだ、おやき作ろう」と思い立ちました。
お盆が近いせいでしょうか(笑)。
最近は、長野全域で「おやき」は売られていますが、昔は父の故郷の北信へ行かないとなかなか見かけない食べ物でした。
知名度も低かった記憶があります。
ちなみに、エリアによって作り方が異なり、焼く所、焼いてから蒸す所、蒸すだけの所、笹に巻いて蒸す・・・などなどあるそうです。
祖母は蒸すだけ、伯母は焼いてから蒸したおやき。
今回は、祖母風の蒸すだけのおやきです。
<ナスのおやき 8個分>
・長ナス 450g(3本)
・薄力粉 300g
・ベーキングパウダー 小さじ2
・サラダ油 各大さじ2(生地用・ナス用)
・お湯(熱湯) 1cup
・塩 ひとつまみ
・糀味噌 大さじ4と1/2
・酒 大さじ1
・味醂 大さじ1
・ゴマ油 大さじ1
1.薄力粉、ベーキングパウダー、塩、サラダ油、塩、お湯をボウルに入れ、さいばしでざっくり混ぜ、手で良く練る。
(柔らかすぎるようなら、薄力粉を足して下さい。かろうじて手にべたつかない程度)
※やけどしないよう気を付けて混ぜて下さいね
2.1の生地をラップに包み、30分室温で寝かす
3.ナスを3mm程度の半月切りにし、水にさらし、水をきる
4.フライパンを弱強火に熱し、サラダ油とゴマ油を入れ、3のナスを炒める
5.ナスがくったりしてきたら、一旦火を止め、味噌、酒、味醂を入れ再度弱強火にし炒める(クタクタになるまで)
6.寝かした2の生地を、薄力粉(分量外)を振ったまな板にひろげ、均一の長さに伸ばしたら、包丁で八等分に切る
7.サラダ油(分量外)を手につけ、生地を伸ばして5のナスを乗せて包む
8.7を蒸し器に入れ、沸騰後10分ほど蒸して完成
生地がのびるので、具を多めに入れても包めます。
もし、炒めたナスが余った場合は、おろしたショウガと混ぜてご飯のおかずにどうぞ。
夏休み時期、祖母が信州から泊まりにくると必ず作ってくれた「丸ナスのおやき」。
真っ黒で、実がしっかり締まっているまん丸のナス。
今は、信州の伝統野菜になっているようです。
「丸ナスのおやき」は、父の大好物。
祖母は、輪切りにした丸ナスで味噌を挟み、包む時にサラダ油も入れていたそうです。
幼い頃ナスが大の苦手だった自分は、祖母のおやきも食べる事が出来ませんでした。
祖母が亡くなった後は、その味を受け継いだ名古屋の伯父が作ってくれましたが、愛知では丸ナスがなかなか手に入らないので、伯父が作ってくれたのが今回のような味噌で炒めた「あん」のおやき。
糀味噌の素朴な味わいのとっても美味しいおやき、その伯父から作り方を教えてもらったのに、ここ10年は作っていませんでした。
ブランクあっても作れた事に、長野と愛知のハーフだけあるわと自画自賛(笑)。
祖母に、名古屋の伯父さんに、父。
今はもう居ない人達の事を懐かしく思い出しました。
やはり、お盆が近いせいですね(笑)。